ゴジラ映画の怪獣たち


怪獣イメージ

怪獣名

解説
バトラ幼虫

バトラ
(幼虫)

北極海に出現した戦闘破壊獣。
地球の守護神として、環境破壊を続ける人類とそれに味方するモスラ(別項)
を滅ぼす為に甦った。
プリズム光線と高圧電流、破壊的な突進力が主な武器である。

闇から現われたバトル・モスラ=バトラ。
禍禍しいその姿は手の込んだ造形とカラーリングにより見事な出来となっている。
このデザインの源流は昆虫怪獣メガロ(別項)に求められる。
着ぐるみには漫画家の破李拳竜氏が入っている。

全長90メートル、体重2万トン

登場:「ゴジラVSモスラ」1992年

バトラ成虫

バトラ
(成虫)

幼虫から一瞬にして成長した姿。
プリズム光線によってモスラを襲うが、破壊神ゴジラを倒す為にモスラに協力、
ゴジラと共に海に消えた。
バトラが甦った本来の目的は、地球に迫る大隕石を回避することであったが、
この目的はモスラが受け継いだ。

目の覚めるような鮮やかな黄色と赤に塗り分けられたその翼の稲妻模様は
川北監督もお気に入りだったらしい。
成虫はモスラ同様、操演により動かされた。

翼長180メートル、体重3万トン

登場:「ゴジラVSモスラ」1992年

バラゴン

バラゴン

小笠原の怪獣ランドに集められていた地底怪獣。
殺人光線を放ち、地底を移動して敵を襲う。
また100メートルの跳躍力を持つ。残忍・兇暴で、戦闘的な性質。

元は「フランケンシュタイン対地底怪獣」に登場し人気を得た怪獣で、
「ゴジラとは異なるデザイン」をコンセプトにして製作された四足歩行の
典型的怪獣である。
その着ぐるみは出来が良かったため、その後パゴス、ネロンガ、マグラー、
ガボラ等に改造され、「怪獣総進撃」で再びバラゴンに戻されるという
数奇な運命を辿った。

身長25メートル、体重250トン

登場:「怪獣総進撃」1968年

バラゴン(平成)
バラゴン
(平成)

”くに”を護るため、数千年の永き眠りから蘇った護国三聖獣の一体で、
”地の神”たる赤い地底怪獣。
新潟県妙高山麓に眠っていたが、ゴジラの上陸とともに覚醒し箱根大湧谷で
ゴジラと戦う。
地底を移動し、その角で足元から相手を攻撃する。
マグマに順応しているため、ゴジラの放射熱線に強い。

平成の世に25年ぶりに蘇った地底怪獣バラゴン。
ゴジラスーツとの大きさの対比をだすため、1m48cmの小柄な女性
スーツアクターが演じている。

身長30メートル、体重1万トン

登場:「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」2002年

バラン

バラン

小笠原の怪獣ランドで他の怪獣と共に平穏に暮らしていたが、キラアク星人
の陰謀に利用されてしまう。
中生代の巨大爬虫類で、学名はバラノポーダ。
陸海空を自在に動き回ることが出来る。飛行速度はマッハ1.5。

初登場は「大怪獣バラン」(1958)。
ムササビ状の皮膜を持ち、その姿はラドンとアンギラスを掛け合わせたようにも
見える。

全長50メートル、体重1.5万トン

登場:「怪獣総進撃」1968年

ビオランテ(植物体)

ビオランテ
(植物体)

箱根・芦ノ湖に出現したバイオ怪獣。白神博士の娘・英理加の遺伝子を
組み込んだ薔薇にG細胞が融合されて誕生した。
俊敏に動く巨大な蔓で攻撃してくる。
花弁の中にゴジラのような牙を持つ。本能的に人間の意識を持っている。

平成シリーズ初のVSものに登場した新怪獣。これまでのゴジラ映画に無い
新しいデザインである。

全長85メートル、体重10万トン

登場:「ゴジラVSビオランテ」1989年

ビオランテ(怪獣体)

ビオランテ
(怪獣体)

ビオランテ植物体がゴジラの放射能攻撃を受けて、ゴジラ状の顔と核反応で
発光する腹部を持つ怪獣形態になったもの。
口から強酸性溶解液を吐きゴジラを苦しめた。
最後は自らの意思で分解し光となって消失した。

植物にゴジラの凶悪さを兼ね備えた怪獣形態。
その口は、怪獣としては珍しく上顎が稼動する。

全長120メートル、体重20万トン

登場:「ゴジラVSビオランテ」1989年

ヘドラ

ヘドラ

田子の浦に出現した公害怪獣。
その正体は宇宙から飛来した鉱物ヘドリュームが有害廃棄物を吸収して怪物化
したもので、オタマジャクシのような水中棲息期から、上陸期、飛行期、成長期を
経て巨大な怪獣となった。
硫酸ミスト、ヘドロ弾、猛毒の黒煙に変る赤色光線などが主な武器である。

生物感を徹底的に排除したアシンメトリーな造形にも関らず圧倒的な存在感を
持つ稀有な怪獣である。
公害が産み出したもう1匹のゴジラであるともいえる。
演じたのは後にゴジラを演じる薩摩剣八郎(中山剣吾)氏。

全長0.1mm〜60メートル、最大体重4.8万トン

登場:「ゴジラ対ヘドラ」1971年

ヘドラ

東京湾に現れた、産業廃棄物を吸収して成長する公害怪獣。
硫酸ミストや目から発射する赤色溶解光線を武器とする。

ゴジラ映画の中でも人気の高い怪獣が、50周年映画に登場した。
映画の中では短い登場時間ながらも、強い印象を与えた。

身長120メートル、体重7万トン

登場:「ゴジラファイナルウォーズ」2005年

ベビーゴジラ

ベビーゴジラ

ベーリング海アドノア島で翼竜プテラノドンの化石と共に発見された卵から
孵化したゴジラザウルスの赤ちゃん。
京都にある国立生命科学研究所で誕生し、所員の五条梓になつくが、
唯一の同族であるゴジラとともに海に帰っていった

危険を感じると目玉が赤く発光し、その波長にゴジラが感応する。
ラゴス島にいたゴジラサウルスとは少々身体の特徴が異なっている。
演じたのは破李拳竜氏。

身長1.64メートル、体重420キログラム

登場:「ゴジラVSメカゴジラ」1993年