1980年代

作品ポスター

作 品 解 説

スタッフ・キャスト
ゴジラ84

「ゴジラ」

昭和59年(1984)12月15日公開 観客動員数320万人

大黒島が噴火して3ヶ月後、嵐で遭難した第五八幡丸の只一人の生存者が新聞記者牧によって発見された。船内には巨大化したフナムシがおり、その生存者奥村は巨大な生物を目撃したと語った。生物学者の林田は牧にゴジラ復活の可能性を示唆する。偶然にも奥村の妹、尚子は林田の助手であった。
30年振りに姿を表わしたゴジラは太平洋沖でソ連の原潜を破壊する。国際問題を懸念した日本政府はゴジラの存在を世界に公表する。政府は緊急対策本部を設け厳重な警戒を敷いたが、ゴジラは静岡の井浜原発を襲い核燃料を吸収する。米ソが戦術核の使用を政府に迫る中、今度はゴジラが東京に上陸。銀座、有楽町を破壊したゴジラは新宿に向かう。ここにきて政府は首都防衛兵器「スーパーX」にカドミウム弾を装備して出撃させる。一度は動きを封じられたゴジラはソ連が誤って発射した核ミサイルの爆発による衝撃波によって目覚め、スーパーXを破壊する。
林田博士はゴジラの帰巣本能を利用した誘導作戦を提唱し、これが実行に移される。特殊音波により三原山へ誘導されたゴジラは、火口に仕掛けられた爆薬により噴火の炎の中に落ちて行った。

前作から9年の時を経て製作されたゴジラ映画。マスコミを巻きこんだゴジラリバイバルブームがこの新作を誕生させたともいえる。製作に当たっては各方面の専門家をアドバイザーに迎えるなどかなり気合が入れられたが、本編の武田鉄也、かまやつひろし等の有名人が出演するシーンはあまり評判が良くない。また、東宝シンデレラ沢口靖子の「破壊的演技力」には絶句である(^_^;)。
この映画で第1作以外のゴジラ作品はドラマ上では「消滅」している。これにより以降の平成ゴジラシリーズが産み出されることになった。

ゴジラ・・・・・・・・薩摩剣八郎

牧吾郎・・・・・・・田中健
奥村尚子・・・・・沢口靖子
林田信・・・・・・・夏木陽介
奥村宏・・・・・・・宅麻伸
三田村首相・・・小林桂樹
伍堂局長・・・・・佐藤慶
TVキャスター・・森本毅郎
原発職員・・・・・石坂浩二
浮浪者・・・・・・・武田鉄也
新幹線の客・・・かまやつひろし

製作・原案・・・・田中友幸
製作協力・・・・・田中文雄
監督・・・・・・・・・橋本幸治
特技監督・・・・・中野昭慶
脚本・・・・・・・・・永原秀一
特別スタッフ・・・田原総一郎
          竹内均
          青木日出雄
     クライン・ユーベルシュタイン

ゴジラVSビオランテ

「ゴジラVSビオランテ」

平成元年(1989)12月16日公開 観客動員数200万人

ゴジラが三原山に消えて後、破壊された新宿副都心で現場を暗躍する集団があった。バイオメジャーと名乗る彼らの目的は抗核バクテリアを持つゴジラ細胞の入手であった。ゴジラ細胞の研究者白神博士はバイオメジャーの手で娘を殺されるが、彼女の細胞をバラと融合させる。
数年後、超能力少女・三枝未希はゴジラの生存を感じ取る。政府の研究機間に身を置いた白神博士は、研究用のゴジラ細胞を枯れかけたバラと融合させるが、そのバラは急成長後に姿を消す。バラは成長を続け、巨大植物怪獣ビオランテとなって芦ノ湖に姿を表わす。バイオメジャーの手で眠りから覚めたゴジラもまた、スーパーXUの攻撃を退け、芦ノ湖へ向かった。ビオランテを倒したゴジラは一旦姿を消すと今度は大阪に上陸した。そして、若狭湾まで来たとき、獣化したビオランテが姿を表わした。激しい戦いの中でゴジラが力尽きると、ビオランテもまた光の胞子となって姿を消した。

前作「ゴジラ」公開後、ゴジラブームは一旦沈静化したかに見えた。この為、この作品の公開まで5年と言う歳月が必要であった。この作品のストーリー原案が、帰ってきたウルトラマン第34話「許されざるいのち」と同じ小林晋一郎氏であることは有名な話である。この作品のゴジラ、通称「ビオゴジ」の造形は非常に人気が高い。
これで、ラストの「ジュッ!」が無ければ・・・・(笑)。

ゴジラ・・・・・・・・・・薩摩剣八郎
ビオランテ・・・・・・・竹神昌央

桐島一人・・・・・・・・三田村邦彦
大河内明日香・・・・・田中好子
黒木翔三佐・・・・・・高嶋政伸
三枝未希・・・・・・・・小高恵美
権藤吾郎一佐・・・・・峰岸徹
白神源壱郎博士・・・高橋幸治
白神英里加・・・・・・・沢口靖子
オペレーター・・・・・・鈴木京香
レポーター・・・・・・・・相楽晴子
デーモン小暮・・・・・・本人

製作・・・・・・・・・・・・・田中友幸
原案・・・・・・・・・・・・・小林晋一郎
監督・・・・・・・・・・・・・大森一樹
特技監督・・・・・・・・・川北紘一
脚本・・・・・・・・・・・・・大森一樹