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「ゴジラ対ヘドラ」 昭和46年(1971) 7月24日公開/併映「わらしべ長者」「帰ってきたウルトラマン」「いなかっぺ大将」 駿河湾の富士にほど近い河口。そこでオタマジャクシに似た奇妙な生物が見つかる。やがて原因不明のタンカー事故が相次ぎ、そしてある夜工場の排煙を求めて怪獣が上陸してくる。そこへゴジラが現われ二大怪獣の死闘が繰り広げられる。海洋学者矢野は、怪物が宇宙鉱物ヘドリュームとヘドロから誕生したことをつきとめ、矢野の息子研によって怪獣はヘドラと名づけられる。やがて飛行能力を身につけたヘドラは硫酸ミストを撒き散らしながら中京工業地帯を襲う。自衛隊は矢野のアイデアにより電流によるヘドラ乾燥作戦を実行に移す。二大怪獣の戦いで一旦は電線が切れるが、ゴジラが放射能火炎を吐き、電極板の間でヘドラは土くれに変わる。その時、土塊の中からヘドラの本体が飛び出し、飛翔して逃げる。ゴジラも放射能火炎で追跡飛行し、ついにヘドラを倒す。 ゴジラ久々の単体怪獣対戦モノ。公害問題という当時の社会背景からアイデアを得た怪獣ヘドラは一部に熱狂的なファンがいるらしい。公害から生まれた怪獣ヘドラと放射能が生んだ怪獣ゴジラはある意味兄弟のようなものかもしれない。「♪水銀、コバルト、カドミウム〜」というテーマ曲もかなりインパクトがある。尚、この作品の前年、円谷英二氏が死去されている。 |
ゴジラ・・・・・・・・中島春雄 矢野研・・・・・・・・川瀬裕之 製作・・・・・・・・・・田中友幸 |
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「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」 昭和47年(1972) 3月12日公開/併映「ミラーマン」「帰ってきたウルトラマン」「かしの木モック」 売れない漫画家小高源吾は、友江トモ子の紹介で建設中の「世界子供ランド」の仕事にありつく。小高は仕事の帰りに女が落とした奇妙なテープを拾う。そのテープは再生しても意味不明の電子音が流れるだけだった。だが、怪獣島のゴジラはその音に反応し、アンギラスを偵察に向かわせる。世界子供ランド建設委員会の実体は地球征服を企むM宇宙ハンター星人であり、彼らは邪魔な怪獣島の怪獣達を抹殺しようとしていたのだ。彼らは既に死んだ人間の肉体でカモフラージュしており、その正体はゴキブリに酷似していた。 両手にカッター、腹にノコギリと武器を満載したサイボーグ怪獣・ガイガンがキングギドラを引きつれて登場する。対するゴジラとアンギラスは「フキダシ」で会話し、宇宙怪獣に立ち向かう。東宝チャンピオンまつりの主な観客層を意識し、明快な演出がなされている。作品中登場する人工のゴジラともいうべきゴジラタワーが後のメカゴジラを生み出す発想の原点かもしれない。 |
ゴジラ・・・・・・・・・・中島春雄 小高源吾・・・・・・・・石川進 製作・・・・・・・・・・・・田中友幸 |
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「ゴジラ対メガロ」 昭和48年(1973) 3月17日公開/併映「パンダコパンダ」「ジャングル黒べえ」「飛び出せ!青春」 青年科学者伊吹吾郎は電子ロボットを開発していたが、ある日謎の侵入者に襲われる。その侵入者は研究室に海底3000キロの地層と同じ赤い砂を残して行った。侵入者の正体は、海底王国シートピアから派遣された工作員でシートピアは地上人の度重なる核実験に王国が崩壊を始めた為、地上攻撃を開始したのだった。 ウルトラマンに代表される巨大ヒーローブームの影響を受けて、ゴジラ映画に初めてヒーローロボットが登場する作品。また、昆虫怪獣メガロもまた「昆虫ブーム」を受けてのことらしい。製作期間30日という超ハードスケジュールでつくられた作品ながら、メガロによるダム破壊のシーンは素晴らしい。 |
ゴジラ・・・・・・・・・・中島春雄 伊吹吾郎・・・・・・・・佐々木勝彦 製作・・・・・・・・・・・・田中友幸 |
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「ゴジラ対メカゴジラ」 昭和49年(1974) 3月21日公開/併映「新造人間キャシャーン」「侍ジャイアンツ」「アルプスの少女ハイジ」 沖縄の史跡・安豆味城で舞い踊る那美は、突如怪獣が街を襲うビジョンを見て倒れる。その後、沖縄海洋博の建築技師清水は工事現場の洞窟から奇妙な壁画と置物を発見し、考古学者金城冴子とともに解読を試みる。その壁画には戦う怪獣が描かれていた。一方、清水の弟正彦は、玉泉洞で見つけた謎の金属片を宮島博士のもとで分析、それがスペース・チタニウムと呼ばれる宇宙金属であることを知る。 ゴジラ生誕20周年記念作品として製作された本作には、全身を金属と武器で覆ったメカニック怪獣・メカゴジラが登場し、ゴジラと死闘を展開する。その身体から発射されるビームやミサイルは迫力満点で多いにゴジラを苦しめた。 |
ゴジラ・・・・・・・・・・・・図師勲 清水敬介・・・・・・・・・大門正明 製作・・・・・・・・・・・・田中友幸 |
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「メカゴジラの逆襲」 昭和50年(1975) 3月15日公開/併映「はじめ人間ギャートルズ」「アルプスの少女ハイジ」「サザエさん」 ブラックホール第3惑星人ムガールは、地球征服の野望を捨ててはいなかった。彼は地球に新たな協力者・真船博士を見つけていた。博士は、小笠原で発見した恐竜を自由にコントロールする研究を発表し、学会を追放されていたのだった。「恐竜」という言葉を残して消息を絶った深海調査艇を調査をしている海洋開発研究所の一之瀬は真船博士を訪ねるが、応対に出た真船の娘・桂は彼を追い返した。一之瀬は桂に惹かれるが、桂は実験中の事故によりブラックホール第3惑星人の手でサイボーグに改造されていた。 メカゴジラシリーズの第2弾であり、本田猪四郎監督の遺作ともなった作品。新怪獣チタノサウルスはスマートな爬虫類型怪獣で、そのシルエットはこれまでの怪獣と異なるデザインがなされている。 |
ゴジラ・・・・・・・・・・・・河合徹 一之瀬明・・・・・・・・・・佐々木勝彦 製作・・・・・・・・・・・・田中友幸 |